肘の手術適応疾患/関節内遊離体、骨棘形成
野球選手など、投球スポーツに多く認められる障害で、負担がかかっている骨は骨の棘(骨棘)を発生させ骨棘が折れることで関節内に遊離体(関節ねずみ)が発生します。遊離体が関節内で動くことで、骨と骨の間で挟まり、強い痛みや、関節水腫(水が貯まること)を繰り返した場合は、手術の適応となります。手術は関節鏡(内視鏡)を用いて1cmの傷4-5つを作り、そこから筒状の細いカメラや道具を出し入れすることで手術を行います。同じ手術中に、遊離体になりそうな骨棘を切除致します。術後は、4週間で投球を再開し、実戦復帰は術後12週間を目標にリハビリを行います。リハビリでは、肘関節の可動域や肘周囲の筋力の向上だけでなく、肘関節への負担が軽減するよう、肩関節や肩甲帯、脊柱などの可動域や筋力なども含めて、実戦復帰後まで考慮したリハビリを行なっていきます。